□ 避妊 / 緊急避妊 避妊法には種々の手段がありますが、現状で産婦人科医師がお勧めできる安全で確実な方法は (1)ピル(低用量ピル) (2)子宮内避妊リング(IUD) …の2つです。 ピル(低用量ピル)は女性ホルモン剤です。毎日服用することにより、ほぼ100%近い確実な避妊効果が 得られます。月経周期の安定、月経痛の軽減、月経血量の減少などの副効用もあり、更年期障害や自律神経 失調症の症状改善にも有用です。月経痛や更年期障害の治療を目的としてピルを服用することもあります。 副作用には、嘔気、嘔吐、体重増加、にきびなどの軽微なものと、血栓症や肝機能障害などの重要なもの がありますが、いずれも稀です。あまり心配ありません。乳癌の発生率は若干増加しますが、逆に卵巣癌や 子宮体部癌の発生率は著明に減少します。年齢、既往歴、喫煙の有無、血圧、体重、血液検査などに充分に 注意しながら使用します。一般には、若くてタバコを吸わない未妊婦に特に適しています。 子宮内避妊リング(IUD)はプラスチック製の器具を子宮内に装着することで妊娠(受精卵の着床)を 阻害する避妊方法です。近年日本で使用されるようになった新しいタイプのIUD(銅徐放型IUD)では、 ピルにほとんど劣らない高い避妊効果が得られます(99%以上)。月経痛増強、月経血量の増加、月経期間 の延長などを生じる場合もありますが、特に重大な副作用は無く、安全で確実な避妊法です。一般的には、 既に出産を経験した女性に適しています。 使用の実際や副作用などについては、希望者に個別に詳しく御説明いたします。医師に御相談下さい。
緊急避妊
避妊しなかった、コンドームが破れた、などの「無防備な性交」の後で妊娠を防ぐ場合には「緊急避妊」 という方法があります。詳しくは医師に御相談下さい。 「緊急避妊法」には中用量ピルを用いる方法(ヤッペ法)やIUDを用いる方法などがあります。前者の 妊娠阻止率は約97%、後者では約99%以上です。詳しくは医師に御相談下さい。 欧米では妊娠阻止効果の高い新しい薬剤(ミフェプリストン、など)を用いた方法も施行されていますが、 現在日本では使用できません。 中用量ピルを用いる方法では早期の服用開始が効果的です。当該性交後3日以内の服用が推奨されます。 詳しくは医師に御相談下さい(夜間の御相談は何卒御容赦下さい)。